アコムは融資以外に信用保証業務、債権管理回収、クレジットカードも

 

企業概要


アコム昭和11年4月2日に、兵庫県で創業の丸糸呉服店が前身になります。その後、呉服屋から、昭和23年には質屋を開業。そして質屋を経て、昭和35年にはサラリーマン金融を始めるに至りました。

消費者金融としては昭和52年にスタートをして、昭和53年10月23日に現在の社名「アコム」に改められました。この社名「アコム」の由来は、愛情のAffectionnと、信頼のConfidenceと節度のModerationの頭文字からACOMと名付けられています。

お客様への愛情のある対応と、お客様からの信頼を築き上げ、そしてお客様の中で節度のある企業像を求める事が、社名に込められています。こうして昭和53年に「アコム」としてスタートを切った会社は、翌年には業界初の年中無休で24時間稼動をするATM機が開発されて注目を浴びました。

その後、平成5年には日本で最初に、自動契約機「むじんくん」の開発を行い、全国に普及をさせました。ちなみに自動契約機の開発について、アコムは業界発展の為にと特許申請を行わなかったという、逸話が残されています。

こうした逸話も、「相互の信頼関係を深め、社会と供に発展して行く」とした、アコムの企業理念を見る事が出来ます。

その後、アコムは平成16年に現在の三菱UFJフィナンシャル・グループに入り、連結子会社となりました。アコム貸金業規正法の改正や、上限金利の引き下げによるグレーゾーンの廃止など、将来の利息収入の減少を見据えて、いち早く銀行主導の業界再編の流れを取り込んだ企業といえます。

「創造と革新の経営」を企業理念とするアコムの、会社精神が伺えます。現在では、アコムグループは子会社7社と関連会社1社をかかえる事で、広く業務展開を行っています。また早くから、海外における金融事業にも力を注いでいます。

信用保証業務


2010年6月に完全施行されました「改正貸金業規正法」、上限金利の引き下げによるグレーゾーンの廃止、そして収入の3分の1までしか貸出しが出来ない総量規制の導入など、ここ数年は消費者金融会社にとりまして、逆風が吹いているといえます。

こうした流れは、消費者金融会社における金利収入の減少を招く事になり、大手企業に淘汰されて行くといった、業界の再編が進む要因ともなりました。その中で、2004年3月に実現したのが、アコム三菱東京グループへの傘下入りであったといえます。

その後、アコム三菱UFJファイナンシャルグループの連結子会社となっています。この統合により、三菱UFJ銀行が抱えていた、小口無担保ローンに対する信用保証事業が、全面アコムに委託されることになりました。そもそも信用保証事業とは、銀行等と提携してローンを利用する顧客の債務を保証する代わりに、一定の保証料を頂くものです。

アコムのような消費者金融は、これまでの小口貸し出し事業を通して、顧客を審査するノウハウを充分に持ちえています。しかし銀行にとっては、小口の無担保ローンは利益率が低く、魅力ある事業では決してありませんでした。

そこでアコムなどは貸し出し収入が減少する中で、信用保証事業の強化を図る狙いもありました。元々、信用保証事業のノウハウの持つアコムは、2001年に北海道銀行との提携を皮切りに、三菱東京グループの小口無担保ローンの信用保証事業を担うなど、現在13の金融機関と提携を行う事で、信用保証事業の更なる拡大を目指しています。

債権管理回収事業


バブルの崩壊後、大量に発生した不良債権の処理を、従来は弁護士にしか認められていなかった業を、民間の企業にも認めるとした「債権管理回収業に関する特別措置法」が、1999年に施行されました。

この法律の施行によって、特別の許可を受けた株式会社を、債権回収会社サービサー)と呼んでいます。この流れの中で、アコムは2001年にアイ・アール債権回収会社に資本参加する事で、債権管理回収事業への取り組みを始めました。

本来、アコム消費者金融として、個人向けの債権回収のノウハウを充分に持ち合わせていた為、事業への参加は当然の成り行きともいえました。

銀行等の金融機関から債権の管理回収業務を引き受ける事で、手数料などを得る債権回収事業ですが、アコムはアイ・アール債権回収会社に資本参加をして、2年後には黒字経営に転換、その後、業界最大手にまで押し上げる事に成功を致しました。

また、アコムは単に債権の管理回収を行うだけでなく、企業の再生支援を管理スキルの提供や、その企業の後援となり再生を支援するサービス事業も行っています。

その後、2006年には株式会社ディーシー債権回収を吸収合併して、事業の基盤を固めると供に、更なる拡大を行いました。

また、関連会社のエーシーベンチャーズは、ベンチャー企業への投資や育成支援と行っています。このように、アコムは本業の融資業務だけでなく、業務の幅を広げて行く事で安定した経営基盤を築く事を達成しています。

海外事業展開


アコムは2008年に三菱東京UFJ銀行消費者金融事業の中核企業として、連結子会社に入った事で、その信用力をバックに海外へも積極的に事業展開を進めています。

但し、それ以前より、アコムは業界での国内事業の先行きを懸念して、業界でもいち早く海外への事業展開をスタートさせていました。特に、タイには1996年に初めてアジアへ進出を致しました。

そして、現在のEASYBUY社を設立して、無担保ローンや個別信用購入あっせん事業などの事業展開を行いました。その後、2005年にはタイより公開会社の認可を受けています。

こうした文化や慣習だけでなく、法規制なども日本と違う異国において、日本で培われたきめ細かいサービスが受け入れられる事になりました。そしてタイでの成功をきっかけに、これから成長に期待が持たれるアジア諸国へ、更に事業展開を図って行きました。

2007年には、人口の多いインドネシアへ、三菱東京UFJ銀行と共同で地元銀行の買収を行い、アコムの連結子会社に取り込みました。この買収により、アコムインドネシアで本業の消費者ローンだけでなく、銀行業も手掛ける事になりました。

この銀行業においても、高い経済成長を続けるマレーシアの市場で、リテール部門に特化する事で成功を収めました。また中国では、インドネシアの成功を足がかりに、北京大学と共同で研究所を設立して、学の方から中国への進出をスタートさせました。

この北京大学との共同研究所は「北京大学アコム金融情報研究所」と呼ばれ、消費者金融としてのノウハウを生かして、消費者の信用保証と金融情報システムに関する研究を行っています。また近年では、ベトナムに駐在員事務所を設立して、金融市場や投資情報などの調査を進めてもいます。

アコム“みる”コンサート


アコムはその企業理念の中で、「人間尊重の精神とお客様第一義に基づき、創造と革新の経営を通じて、楽しく豊かなパーソナルライフの実現と生活向上に貢献する」と謳っています。こうしてアコムは自社の企業理念を示す中で、様々な社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

その中のひとつが「アコム“みる”コンサート物語」と呼ばれるものです。このコンサートは、影絵と生演奏と語りを組み合わせています。この3つの要素を組み合わせる事で、とても幻想的で独創的な作品として、多くの人々から賞賛を浴びています。

このアコム”みる”コンサートは自主運営の手作りにも関わらず、これまで全都道府県で計170回以上の公演を行い、のべ16万人以上の人が、このコンサートに足を運んでいます。アコムの社会貢献活動方針の中には、「地域社会と良好な関係を築きたい」とした想いがあります。

このアコム“みる”コンサートもアコムの社員だけで運営をするのではなく、地域の多くのボランティアの人の手を借りながら、これまで自主運営が行われてきました。

また入場料を無料にするだけでなく、全席を指定にする事で、来場者がゆっくり楽しめる工夫を凝らしています。そして最もすばらしいのは、障害者の皆さんにも楽しんでもらえる様に、色々な配慮を行っているところです。

例えば、耳の聞こえない人の為には、舞台上で手話通訳者が手話で伝えたり、車いすの人も気軽に来場戴ける様に、車いす専用席を前列のフラットなスペースに設けるなどの配慮を行っています。

ACカード


消費者金融アコムの専用カードはACカードと呼ばれています。カードをアコムカードと称さずに、ACカードと称しているのは、消費者金融のイメージが良くなかった頃の、名残りともいわれています。

実際に、カードの表面にアコムの表記は一切ありません。

また、郵送物の送付や発送の宛名は全て「ACサービスセンター」と表記されるなど、第三者に消費者金融を利用している事を気づかせないようにする、気配りがなされています。こうしたアコムのACカードは、アコムのATM機や自動契約機「むじんくん」などを使って、借入れや返済時に利用されます。

また、コンビニに設置されているATM機でも、利用が可能となります。

また、アコムのキャッシングの特徴に、支払のサイクルがあります。アコムの返済の期日は、借入れ後の翌日から35日と設定する事で、毎月決められた期日に返済を行う他社と比較して、余裕ある返済が行える事になります。

但し、毎月の返済日が異なることが、自分には合わないと思う人は、毎月の返済日を任意に指定したり、自分の金融機関口座から引き落しを指定することも可能です。

なお、このACカードの融資限度額は500万円まで、貸付けの実質年率は4.7~18.0%となっています。またACカードに申し込みが可能なのは、20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方になります。

ちなみに、平成22年6月に施行された総量規制の例外措置として取り入れられている、配偶者貸付については、アコムは対応をしていませんので注意が必要となります。

むじんくん


消費者金融アコムの自動契約機は、CMなどでもお馴染みの「むじんくん」です。なお、「むじんくん」の名前の由来は、「無人」ではなく「無尽」から来ています。「無尽」とは、物が尽きない事を現しており、室町時代からの仏教用語がいわれの始まりとされています。

また金融用語でもあり、複数の人から加入者を集めて、一定の掛け金を払い込ませて、抽選や入札により金品を給付する形態を意味しています。実際に、アコムの自動契約機は保安の関係上、無人であるとは言えず、「無人自動契約機」と称する事は間違いとなります。

また、この「むじんくん」は、日本で最初の自動契約機となります。ちなみに自動契約機の開発について、アコムは業界発展の為に特許申請を行わなかったという逸話が残されています。

また最近では、ATM機能は備え付けずに、新規受付のみを対応とした「クイックむじんくん」も導入されています。こうしたアコムの自動契約機「むじんくん」での、貸付け限度額は500万円、貸付け実質金利は4.7%~18.0%となります。

そしてタッチパネルを操作する事で、最短30分で借入れが出来ます。万が一、タッチパネル操作が上手く行かない人でも、近くにある電話を用いる事で、直接オペーレーターと会話する事が出来る為安心です。

なお、返済方法は定率リボルビング方式となり、契約時には運転免許証もしくは健康保険証などが必要となります。また借入額によっては、収入証明書も必要となりますので注意がいります。

クレジットカード事業


消費者金融アコムは、貸金業だけでなくクレジットカード事業も1998年から始めています。

これはキャッシング用のACカードにクレジット機能が付帯した「ACマスターカード」と呼ばれるものです。アコムマスターカードプリンシパルメンバーとして、資格を取得しています。

これによりマスターカードが世界で提携している加盟店で、アコムのクレジットカードも利用する事が出来るメリットがあります。このクレジットカードの申込みは、インターネットから事前に申込みをして、審査を受けておくと便利です。

審査は30分ほどで結果が出され、本人確認の電話がかかって来ますので、それに対応をすれば事前準備は終了です。そして翌日、自動契約機の「むじんくん」で、即時にクレジットカードを受け取る事が出来ます。

またアコムのクレジットカードの特徴は、その審査にあります。アコム消費者金融として、キャッシングを専業とする会社です。よってクレジットカードの審査であっても、キャッシングの審査を行われる事になります。

両者では審査基準が異なってくる事から、クレジットカードの審査で落ちた人も、キャッシングの審査であれば審査に通る可能性もあります。

また、アコムのクレジットカードはマスターカードのクレジット機能が付いていても、年会費は永久的に無料としています。そして毎月の支払額は1000円単位で選択する事が出来ます。

更に、アコムのキャッシングの特徴であります、返済の期日を借入れ後の翌日から35日とした支払いサイクルの中で、全額支払を済ませば利息も必要なくなります。

返済方法


アコムの返済方法の特徴は、支払サイクルがある事です。アコムの返済の期日は、借入れ後の翌日から35日と設定する事で、毎月決められた期日に返済を行う他社と比較して、余裕のある返済が行えます。

これに対し、毎月の返済日が異なる事が自分には合わないと思う人は、毎月の返済日を任意に指定出来る「毎月指定期日」返済方法や、毎月の6日に自分の金融機関口座から引き落しを指定する「口座振替」返済方法も選択が出来ます。

また、アコムでは平成11年と、業界でも早くからインターネット環境を整えています。事前にインターネットバンキングの申込みをしておく事で、インターネットを利用した返済が24時間365日、いつどもどこでも返済が可能となります。

当然、借入れには一定の利率が、借入れしている期間に応じて利息が加算されます。よって期日前であっても返済をすると、その期日までの残り借入れ日数分だけ、利息は安くなります。

このように、返済は1日でも早く返す方が特になるといえます。また、逆に返済日を忘れていたなど、返済期日を過ぎてしまったり、返済そのものを滞らせてしまうと、利息がその日数分だけ加算されます。

不要な利息を支払う事がないように、メールを用いた返済期日連絡サービスを申し込んでおくと、返済のうっかり忘れを防止する事も出来ます。

このサービスは返済期日の3日前と当日にメールで教えてもらえます。万が一、返済期日を過ぎてしまったり、返済が遅れてしまいそうな時は、出来るだけ早く24時間対応のアコム総合カードローンデスクに電話をして、相談する事をお奨めいたします。

営業チャンネル


アコムはお客様に対して、利便性の良さを提供していく為に、全国に営業のチャンネルを展開しています。来店型としては、全国に1000箇所を越える店舗窓口あります。

この店舗には有人店舗と無人店舗、さらには郊外の大きな幹線道路沿いには、ロードサイド型店舗などが設置されています。営業時間は平日の9:30~18:00で、土日や祝日は休業となります。

そして来店型としてもっとも便利なのが、アコムが業界で初めて取り入れました自動契約機の「むじんくん」です。この「むじんくん」は、タッチパネルの画面から操作を進める事で申込みが出来ます。

なお、営業時間は、9:00~21:00の間で、年末年始を除いて無休で対応をしています。または自社ATMと全国のコンビニやショッピングセンターなどに設置されている、提携ATM機があります。

このATM機は、24時間、年中無休で対応をしています。それに対して、非来店型としては、従来からのコールセンターを利用したキャッシングが可能です。

そして近年では、パソコンやスマートフォン、または携帯電話などのインターネットを利用した対応が充実をして来ています。

インターネットからの借入れや返済を希望する場合は、事前に口座情報や会員登録が必要となりますが、日中は仕事で忙しい会社員などにとっては、24時間自宅に居ながらキャッシングが可能で、手数料の必要もないインターネットは、最も利便性が良いものといえます。また、インターネットのHPサイトでは、借入れが可能かどうかの3秒診断も利用することが出来ます。